ジャケパン”超”入門編 ~ビジネスでのジャケパン~

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ビジネスマンの戦闘服はスーツである

 

これは今も昔も変わりませんが、最近のビジネスファッションは夏を中心にどんどんカジュアルな方向に寄っていますね。

 

街中でもジャケパン姿のサラリーマンをよく見かけるようになりました。

 

会社によっては、スーツ姿よりジャケパン姿の人のほうが多いところもチラホラ出てきています。

 

うーむ

確かにカジュアルな恰好のビジネスマンをよく目にするし、うちの会社もビジネスコードが緩くなってきているからジャケパンとやらに挑戦してみたいが・・・一体何をどうしたらいいんだ?

 

と、そんな方のためにジャケパンとはなんぞや?から、代表的な組み合わせまでを紹介します。

ジャケパンってなんだ!?

上下セットアップのスーツに対し、別々のジャケットとパンツを組み合わせるのがジャケパンのスタイル。

 

ジャケパンを知るために、メリットとデメリットを見ていきましょう。

ジャケパンのメリット

お洒落にみえる

お堅い感じではなく、カジュアルでお洒落な雰囲気を演出できる。

色・素材・サイズをキレイにまとめて着こなしたジャケパンスタイルは、スーツ姿より垢抜けて見えるんです。

 

経済的

上下セットアップのスーツでは、ジャケットかスラックスのどちらかが傷んでしまったら、セットで使えなくなってしまいますね。

しかし、ジャケットとパンツを別々に買いそろえるジャケパンスタイルでは、傷んだものだけ捨てればよくて経済的!

 

ジャケット1着に対し、パンツを2枚~3枚組み変えるて別のスタイルに見せることもできるので、ジャケット2着+パンツ6枚で6種類のスタイルを作ることができるわけです。

 

例えば、ネイビーのジャケット+グレーのパンツネイビーのジャケット+オフホワイトのパンツ、ネイビーのジャケット+茶色のチノパンでは、同じジャケットを使っていても違う恰好をしているように見える。という具合に。

 

同じ6種類のスタイルを演出するにしても、スーツ6着に比べると、かなりお得!

でしょ!?

 

動きやすい

最近はスーツでもストレッチ素材のものを見かけますが、ジャケパンスタイルのほうが、より多くの動きやすい素材を選べます。

 

営業等で動き回る仕事の方はもちろん、座りっぱなしの仕事でも、動きやすさは自然な姿勢を維持しやすく、疲労を軽減してくれるので大歓迎!

 

ジャケパンのデメリット

組み合わせを考える必要がある

上下セットアップではないので、組み合わせを間違えるととてつもなくダサくなってしまいます。

自らお洒落を作り出せる上級者はいいが、組み合わせにあまり自信がないうちは、最低限の基本だけは守るようにしよう!

 

認知度、もう一息!

今やお堅い会社でもジャケパン解禁の動きがあり、街中でもよく見かけるようになりましたが、一部の年配の方には未だに受け入れられていなかったりもします。

 

仕事はスーツとネクタイだ!という強い信念を持ったお客様と急に会うことになった場合、少々困るかもしれませんね。

 

しかし、ビジネススタイルは年々カジュアルに寄っていっているので、スーツじゃなければイカンなんていう人は極少!

 

会社の規則に反していなければ、さほど気にする必要もないでしょう。

ジャケパンの基本鉄則5つ

さて、ジャケパンスタイルを作るにあたり、最低限守りたい5つの項目を順に紹介しましょう。

まずはこれを守り、慣れてきたら自分流に崩してみよう!

 

スーツのジャケットを使わない

ジャケットとパンツでしょ!?ということで、スーツのジャケットを使うひとを見かけますが、これは止めたほうがいいです。

 

同じジャケットでも、スーツのジャケットとジャケパンで使うジャケットは作りが異なるんですよね。

 

着丈・素材・首元のV字角度などが違いますが、1番の差が肩パットの有無です。

 

この肩パットの有無によるシルエットの差は大きく、ジャケパンスタイルにスーツのジャケットを使うとかなりの違和感を生んでしまうのです。

 

試しに、スーツのジャケットを着てチノパンやウールパンツを履いて鏡を見てみよう!

かなり違和感を感じるはずですよ。

 

スーツのジャケットは、スーツのスタイルに合うように作られているので、それ以外には使わないほうがいいでしょう。

 

肩パットが極めて薄いものや、色合いがネイビーでツヤがないものなど、スーツのジャケットでもジャケパンに使えるものもあるが、初心者は止めておいたほうがいいですね

 

まず間違いなく失敗するぞ!

 

ジャストサイズを選ぼう

最近はスーツもピタっとしたサイズで着るのが主流になりつつあるが、ジャケパンはそれ以上にジャストサイズで着るのが大切。

 

特にジャケットは、ボタンが留められるギリギリくらいのサイズを選んだほうが、お洒落に見えます。

 

ストレッチ素材のジャケットもあるので、なるべく体のラインにピタリと張り付くサイズを選ぼう!

 

楽だからと言って、ダボダボのジャケットを選ぶのは厳禁。

大きなサイズのジャケットは、一気に昭和のお父さんの休日っぽくなってしまいます。

 

お洒落は我慢との闘いだ!

 

とにかくジャケパンはジャストサイズで!これ厳守。

上下別色で組み合わせよう

セットアップのスーツは、上下で素材も色も同一。

これに対し、ジャケパンは上下で別々の色を組み合わせるのが基本です。

 

更に、同系色は避けたほうが楽にコーディネートできるはずです。

 

ネイビーとブルーよりも、ネイビーとグレーの方が簡単でそれっぽく見えますからね。

 

これまた上級者は同系色を合わせてお洒落に着こなしたりするが、初心者は手を出さないほうが無難!

 

異色かつ相性のいい色の組み合わせを選びましょう。

 

季節感と素材を大切に

ジャケットとパンツ、そしてネクタイの組み合わせを考えるときに、スーツ以上に季節感と素材を大切にしましょう。

 

・・・と、まぁ小難しいことを書きましたが、最初は季節に合ったものを合わせれば問題ないです。

 

更に簡単に考えるならば、夏は夏物として売られているジャケットとパンツに涼しげな色のニットタイを合わせる!というような組み合わせで十分です。

 

冬は冬季に冬物として売られているものを組み合わせればOK!

 

麻のジャケットを真冬に使う・・・みたいなことをしなければ、大外しはありません。

 

感覚として、「ダウンジャケットを着て手袋をしつつ、短パンとサンダルを履いている」と、こんな姿を見たら違和感を感じますよね!?

そうならなければいいのです。

 

季節感を跨いだお洒落は、これまた上級者になってから・・・というか、ビジネスでは止めておいたほうが無難ですので、手を出さないようにしましょう!

 

 次に素材ですが、これは上下同じ素材を組み合わせなければ、ひとまずOKです。

 

先ほど、上下で別色の組み合わせにしようとお伝えしましたが、素材も別物にするのが基本です。

 

季節は合わせる、素材と色は別のモノにする。

 

最初は面倒に感じるかもしれませんが、すぐに慣れるのでご安心を。

 

お洒落はセンスではなく、知識と経験と試行回数です。

小物にもこだわろう

お洒落に見えるジャケパンだけに、ベルトや靴、バッグなどの小物も手を抜かずに若干カジュアルなものを選びたいところです。

 

間違っても白い靴下なんか履いちゃダメですよ!

簡単な組み合わせを3つ紹介

では、実際に簡単な色の組み合わせを3つご紹介します。

もし良さそうな組み合わせがあれば、是非お試しください。

 

ネイビージャケット+グレーパンツ

ジャケパンといえばこの組み合わせ!

王道の中の王道です。

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街中でもよく見かけますし、パンツの色が明るめでも暗めでも相性はいいです。

奇抜なものでない限り、Yシャツはどんな色やデザインでも合わせやすいと思います。

 

さすが王道!

 

しかし、私は高校の制服がこの組み合わせだったので、なんだか高校生っぽいなぁ・・・と思ってしまいます。

 

なんて言いながら、結構着るんですけどね!

 

黒ジャケット+黒から白のモノトーン

黒はどんな色でも合わせられる!と、そんな気がしますが、実は意外と難しいのが黒ジャケットです。

 

しかし、黒ジャケットをベースにモノトーンで揃えると、簡単に違和感のない組み合わせが作れてしまいます。

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白黒グレーで統一するだけ!

 

かなり簡単でおススメ!私この組み合わせがジャケパンの中で1番好きです。

 

フォーマルさも高めに見えるので、お客様に会う日にも良いかもしれませんね。

 

1つだけ注意することがあるとすれば、白いYシャツに無地っぽく見える真っ黒なネクタイは止めておきましょう。

カイジの黒服だ!って呼ばれないよう、ネクタイはグレーを選びましょう。

茶色ジャケット+ネイビーパンツ

 イタリア語でアズーロ・エ・マローネと呼ばれる伝統的な組み合わせ。

 

アズーロは青を意味し、マローネは茶色(栗色)を意味している。

つまり、青&茶色ということですね。

 

うーん、この組み合わせは相性がいいのかなぁ?なんて思っていましたが、空と大地は青と茶色の組み合わせなので相性が良いのは間違いない!とかなんとか、そんな情報を信じて組み合わせてみた。

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やってみたら、実に相性がいい!

 

茶色のジャケットは日本であまり見かけないので目立つかもしれないけど、この組み合わせならば変に浮いたりせず、むしろお洒落に見えるはずだ!

 

尚、この茶色のジャケットは、色の濃さをいくつか試してみたところ、この写真くらいの薄めの茶色が一番合わせやすい色でした。 

濃い茶色は扱いがちょっと難しいかもしれませんが、上手く着こなせたらもうカッコいい!の一言です。

 

ネクタイは赤系の色が合わせやすいでしょう。

まとめ

上下セットアップのスーツに比べると、一見面倒で難しそうなジャケパンですが、基本を守って組み合わせれば案外アッサリ着こなせてしまいます。

 

ジャケット、パンツを選ぶことはもちろん、靴やバッグなどの小物選びも次第に楽しくなってくるはずです。

 

ジャケットを中心にパンツや靴を選んでもいいし、少し奇抜なデザインのバッグを起点にジャケットを選ぶのも楽しい。

 

そう、ジャケパンは難しくて面倒なものではなく、ファッションを楽しめるものなのです。

 

スーツよりも軽快でお洒落、更にお財布にも優しく経済的な面でも優れ、何よりも楽しいジャケパンスタイルに、是非チャレンジしてみてください!

 

~エピローグ~

はい。ビジネスシーンの新しい風、ジャケパン書いてまいりましたが、この”超”入門編の続編として初心者編や中級者編、ましてや上級編が登場する予定はございません。

 

なぜなら、私自信がジャケパンの入り口に立ったばかりで、尚且つセンスが普通なもんで・・・とてもじゃないですが、アレコレ書くことができないのです。

 

「オシャレだね」なんて、2年に1回くらいしか言われたら良いほうです。ええ。

 

ここまで、偉そうに書いてすみませんでした!

 

一緒にジャケパンを勉強しましょう。

いえ、教えてください・・・