不動産投資勧誘の営業電話が、ほぼ毎日かかってくる。
同じ会社からかかってくることはなく、毎回異なる会社からの営業だ。
鬱陶しさと怒りが最高潮に達した俺は、その不動産投資勧誘の営業に「営業電話を撲滅する方法」を問うたのである。
結果、効果的な方法は見つからなかったが、名簿を購入して営業をかけてくる業者に対しては、”偽名を使って電話にでる”のがほんの少しだけ有効であるらしいということがわかった。
不動産投資勧誘の迷惑電話を撃退したい! ~迷惑電話の相手と腹を割って話してみた~ - ブログ of ぷよまる
営業を、ただ断り続けるより有効なら、早速やってみっか!
俺は意気揚々と偽名を使い、数々の営業電話をはじき返していったのであった。
尚、本文中のぷよまるとは俺のことである。
偽名は有効?
まず、名簿を購入して鬱陶しい営業電話をかけてくる業者に対して、なぜ偽名が有効なのか説明しよう。
これは正に、鬱陶しい営業電話をかけてきた業者から聞いた情報なのだが・・・
電話先の相手が、購入した名簿と異なる人だった場合
①自社保有の名簿上、名前が相違した人を無効な情報として更新する。
これにより、この名簿が転売される場合、その転売リストからは除外される可能性が高い。
②名簿購入先に、情報相違として通知する会社もある
これにより、名簿販売元が無効情報として名簿から消すため、この名簿が売られるときにはリストから除外されている。
・・・ということだ。
なんだか書いていて腹立たしい内容だが、ただ断り続けるよりは良い効果が見込めるような気もする。
一理あるようなないような作戦だが、かかってくる営業電話全てに偽名で対応することにした。
偽名をつかって対応してみた結果
営業「ぷよまるさんのお電話でよろしかったでしょうか?」
俺「いえ、違います」
営業「え・・・ぷよまるさんのお電話ではないですか?」
俺「いえ、違います」
大抵の業者はここで引き下がるが、それでもいしつこく聞いてくる者に対してだけ違う苗字を名乗ることにした。
この作戦で、同じ不動産投資会社から、再度電話がかかってくるということがなかったので、営業をただ断るより効果があるかどうかは分からないものの、マイナス効果があるようにも感じなかった。
こんな感じで一ヶ月くらいあしらっていたところ、「RCT」とかいう社名を名乗るオバサンが俺の携帯に電話をかけてきた。
いつものように不動産投資の営業電話だったので、俺は「ぷよまるではない」ということを伝えたのだが、このオバサンは声も喋り方も図々しさ満載で引き下がらず、更に問いかけをしてきた。
オバサン「ぷよまるさんのお電話だと聞いたのですが、どなた様でしょうか」
俺「ん?なぜ得体のしれない貴方に名を名乗らないといけないんですか?」
オバサン「いえ・・・あのちょっと確認したいことがありましたので」
俺「ほう、確認したいことですか。それならぷよまるさんに確認したらいいじゃないですか」
オバサン「ですから、このお電話に電話したのですが、ぷよまるさんではないんですよね?」
俺「だから違うって言ってるでしょ」
こんなやり取りがしばらく続いた後、オバサンは更に図々しく質問をしてきたのである。
オバサン「このお電話は、個人契約でしょうか?それとも会社貸与のものでしょうか?」
俺「は?なんでそんなことを答えないといけないの?」
俺はだいぶイライラしてきて、語尾を強めた。
オバサン「ええ、確認のために」
俺「何の確認だよ!答える義務も答える気もないわ!」
オバサン「個人の携帯であれば、電話番号を変えたかもしれませんし会社の携帯であればモゴモゴ・・・」
俺「個人の携帯だろうが、会社の携帯だろうがアンタには関係ねーだろ!なんでそんなことに答えなきゃいけねーんだよ!」
オバサン「あなたはぷよまるさんではないんですよね?だったらもういいです!」
俺「いや、もういいです!じゃなくて、何で個人携帯か会社の携帯か答えなきゃいけないか、それについて答えろよ!」
ババア「もういいです、他に確認します!」
俺「ちょっと待て!俺の問いに答えろ・・・」
と、5分ほどの攻防の最中で、ババア・・・じゃなくてオバサンは一方的に電話を切ってしまったのであった。
俺にはイライラだけが残った。
偽名の副作用
こんなやり取りがあった10分後、会社の総務から業務用携帯に電話がきた。
「会社の固定電話に、〇〇(俺の苗字)タエコという名を名乗るオバサンから電話があった」というのだ。
そのオバサンは、「〇〇さん(俺の苗字)の携帯に電話をしたが、別の人が出た」と言っていたのだそうな。
電話を受けた総務担当は、本人から折り返しさせましょうか?と伝えたのだが、「結構です」と言って電話を切られたということだった。
あまりに不審な感じだったので、総務担当は俺にそれを伝えるべく電話をくれたのだった。
俺は、ついさっき起こったことを総務担当に伝えると、「なるほど」と妙に納得してくれた。
会社にまで電話してくるとは・・・会社名込みの情報が載っている名簿が出回ってんのか。
自宅住所も名簿に載っている可能性も高そうだから、何だかイヤだなぁ・・・
イライラに加えてモヤモヤとした不安も出てきたが、まぁこれ以上気にしないようにして仕事に戻ることにした。
更なる迷惑!恐怖!
しつこいババア(オバサン)の電話騒動があった後、あまりよろしくない事が起こった。
なんだこの石!?
ババア電話騒動の日、俺はいつもより帰宅時間が遅くなった。
自宅マンションに着き、玄関前を見て俺は一瞬血の気がひいた。
玄関前に、握りこぶし大の石が置いてあったのだ!
あのババアか!?
根拠はないが、昼間のやり取りと「自宅住所も知られているかも」という不安から、俺は不動産投資勧誘の電話をしてきたババア、若しくはその一味が自宅玄関前に石を置いたのではないかと感じた。
我が家はオートロックのマンションで、基本的に部屋前まで自由な出入りはできない構造になっている。
にも関わらず、握りこぶし大の明らかに非日常の違和感がある石が玄関前に置いてある。
さすがに少し怖くなり、自宅に入り部屋の中に不審者がいないか念入りに確認した。
誰もいなかった・・・
次に、護身用に棒を持って玄関前に置かれた石を外に捨てに行くことにした。
幸いにも、俺は180cm 100kg超えの巨体。それなりの量の筋肉も身に着けている。
ババアに襲われたところで難なく弾き飛ばせるが、相手が仲間を連れて何人かで潜んでいたらひとたまりもない。
恐る恐る、ビビりながら石を外に捨てに行った。
何事もなかった・・・
はたから見たら、大男が片手に棒と石を持ってキョロキョロしてんだから、俺こそ怪しさ満点の不審者だわな!
薄気味悪さはあったが、それ以上自宅で何かが起こることはなかった。
会社への電話
しばらくしてから、会社の固定電話に不動産投資勧誘の営業電話がかかってくるようになった。
今まで、携帯電話にしかかかってこなかったのに、あのババアの電話騒動があった後から会社に電話がかかってくるようになったのである。
恐らく、ババアが名簿に手を加えるなど、何かしらの事をしてくれたのだろう。
会社にかかってくる以上、2度とかけてこないよう1社1社に断りの電話を入れなければならない(俺は社内にいないので折り返して断っている)
勝手に営業をかけられ、それに対して断りの電話をするという労力をかけるのは不毛の極み!もうこれは営業妨害だ!
断る電話の語気も、荒くなりがちであった。
とにかく腹が立った。
警察へ相談
怒りが収まらず、俺は無駄だと思いながらも警察に相談することにした。
こういう緊急性のない相談は、110じゃなくて#9110に電話してね!
管轄の警察相談窓口に電話がつながり、相談に乗ってくれるよ!
固定電話は、その電話が設置されている管轄の警察署などに繋がるけど、携帯電話は自分がいる場所の管轄警察署に繋がるので、その相談の原因を生む主たる場所からかけてね!
ま、違う管轄に繋がったら案内してくれるけど、結構手間なので気を付けよう。
警察に
【不動産投資勧誘の営業電話が何件もかかってきて迷惑していること】
【偽名を使ってあしらっていること】
【関係ないのかもしれないが、玄関前に石が置かれていたこと】
【ババアが営業でかけてきた携帯電話番号】
を伝えた(ババアの携帯は、ネットで検索すると迷惑電話として多数口コミ登録されている)
相談窓口の方は、同様の相談がけっこう入っているということを教えてくれたが、やはり根本的な解決策はないということも言っていた。
玄関前の石については同じ事例を聞いたことはないが、不動産投資勧誘の営業電話の延長で「家に行くぞ!」と脅されるという事例は何件かあるとのことだった。
ただ、その場合でも実際に家まで来るなどということは、全国的にみてもかなり稀なのだそうだ。
「また変なことがあったら、パトロール強化を依頼してください」ということで、相談電話は終了した。
予想通り、営業電話撲滅の解決には結びつかなかったけど、ババアの電話番号も通報したし少しだけスッキリした!
結論
迷惑な営業電話を回避する方法、一手でそれを満たすには電話番号を変えるしか方法がないようだ。
しかし、勝手に売買された名簿をもとに営業電話をかけられ、そのために電話番号を変えるなんて、ほとんどの人が乗り気ではないだろう。
1件1件、ハッキリ「不要」だと伝えて断っていくのが最も効果的で唯一の方法である。
私が試した偽名作成は、よからぬ事態を招く可能性もあるのでオススメしない!
・「また今度」などと曖昧にせず、明確に断る
・相手の営業トークを聞かない
・逆恨みされぬよう、丁寧に断る
温和に、しかし毅然として断ろう!
それでもしつこく話してくる場合は、電話を切ってしまって問題ない。
切っても電話をかけてくる場合は、着信拒否設定をすればよい。
一度ハッキリと「不要」だと伝えたうえで営業を働きかけてくるものは、「特定商取引法違反」に該当する。
少々勉強して、法的な文言で撃退してもよいが、そこまでしつこい相手は何かと面倒なことに発展する可能性もあるので、着信拒否+国民生活センターへ相談したほうがよいだろう!
身の危険を感じた場合、警察にも併せて相談しておこう。
相手も仕事、かつ(一応)合法な行為ということで、つい話を聞いてしまう方もいるかもしれないが、彼らの都合に合わせて自分の時間を割く必要などない!
不要なものは不要だとハッキリ断ろう!
あまりにしつこい場合や、身の危険を感じたときは対応してくれる機関に相談するのを忘れずに。
尚、俺は毎日かかってくる営業電話に対して「いらん」の一言で断り続けて数ヶ月、ようやく電話の数が減ってきて、今では2週間に1回くらいしかかかってこなくなった。
不動産投資を進めてくる会社も、数に限りがあるから、いづれは全くかかってこなくなるのかもしれない。
新たに名簿が売られない限りは・・・な。