アクアリウムの始め方2:水槽のセッティング ~水槽立ち上げ、白濁りは気にしない~

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さて、アクアリウムに必要なモノが一通り揃ったら、いよいよ水槽のセッティングに移ります。

 

「よっしゃ!早速取りかかるぜ!」

 

・・・って、ちょっと待った!

 

あまり深く考えず、パパッと水槽のセッティングを進めると後々大変なことになりますよ!

 

いくつかの注意点がありますので、はやる気持ちをグッと抑えて「やっちまった!」と後悔しないようにしましょう。

 

水槽セッティング

まずは購入した水槽の汚れをおとすため、水洗いしましょう。

 

洗剤を使うと泡を落とすのが大変ですし、新しく買った水槽であれば、ホコリや細かいゴミをおとすだけなので水洗いで十分です。

水洗いが終わったら、柔らかい布やキッチンペーパーで外側を拭いて設置します。

 

設置場所の決定

水槽の設置場所は重要です。

砂や水を入れた水槽は簡単には動かせないので、じっくり考えてから設置場所を決めましょう。

 

できるだけ水場の近くを選ぶ

水替えや器具の洗浄など、水槽を設置してからも何かと水のお世話になるのがアクアリウム。

1Fにしか水道がないのに、2Fに設置してしまうと水を運ぶのに毎回階段を上り下りすることになってしまいます。

 

「それくらいの苦労はなんてことないぜ!」なんて設置前は意気込んでいても、まず後悔することになるでしょう。

少なくとも水道からホースで水を持ってこられる距離に設置するようにしましょう。

 

窓際は避けよう

出窓がある部屋だと、ついついその出窓に水槽を置いてオシャレな風景を想像したくなりますが、水槽に直射日光が差し込むところに置くとコケやアオコが大量発生する原因を作ってしまいます。

また、夏場は高温で生体にダメージを与えることにもなるので、窓際への設置は避けましょう。

 

私、昔はそれを守らずに窓際に水槽を設置し、真夏に熱帯魚と水草を全滅させた(熱で全て溶けてしまった)ことがあります。

カーテンを閉め切っていても真夏の窓際は高温になるので、なるべく日の当たらない部屋の奥への設置を心掛けたほうがよいです。

 

専用台に置く

水と砂を入れ、ろ過装置や照明をセットした水槽は60㎝水槽で100㎏前後、90㎝水槽では250㎏ほどの重量があります。

 

これをカラーボックスや使わなくなった机などに乗せたら、台が崩壊して大惨事を引き起こすのは間違いなし。

短時間ならば耐えられる構造でも、長期に渡り水槽を載せていると歪みが生じ、結果として崩壊することもあります。

 

必ず専用台か耐荷重が水槽重量の1.2倍程度の台を用意するか、床に置くのが基本です。

直置きすると振動や軋みで水槽が割れることがあるので、直置きせずにマットかゴムシートを敷いてから設置するようにしましょう。

専用の水槽マットを敷いておけば安心ですね。

 

尚、木造住宅の2階以上のフロアには、90㎝以上の水槽を置くのは床が歪む原因になるので危険!

建築の専門知識を持った人に設置判断をしてもらるのであれば別ですが、それでも水槽の下にコンパネを敷いてい負荷分散などの処置が必要になるでしょうから、いづれにせよあまりお勧めできません。

 

砂の洗浄

 水槽の設置位置を決めたら、次に水槽に敷く砂を洗浄します。

洗わずにそのまま入れると、砂に含まれた細かい汚れやゴミが浮いて泥水のように濁ってしまい、とてもじゃないけど見れたもんではないので、水槽に敷く前にキレイに洗浄しましょう。

 

尚、ソイル(土)を使うときは、事前の洗浄は不要です。

実は、この砂を洗う作業、私は水槽セッティングの中で一番面倒でキライな作業なんですよ!

何度やっても、これが憂鬱で憂鬱で・・・

 

最初は、こんな感じの泥水のような状態から始まります。

これを透明になるまで根気よく洗っていくわけですから、そりゃ憂鬱にもなりますよ。

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ここで1つ注意すべきことがあります。

砂を洗うとき、「どうせ水槽に入れるものだから水槽の中で洗っちゃえばいいじゃん!」なんて思いつくかもしれません。

 

しかし、これはNG!やってはいけません!

 

水槽内で砂を洗うと、水槽の材質を問わず傷だらけになってしまいます。

 

アクリル水槽でもガラス水槽でも絶対にやってはいけません。

 

水を入れる

いよいよ、水槽に水を入れます!

まず、先に洗浄しておいた砂を水槽に敷き、ある程度慣らしておきます。

 

肝心の水ですが、バケツで水を運んでもいいですが、60cm水槽だと60Lちかい水が入り、これを運ぶのは結構な労力が必要です。

できれば水道の蛇口とホースを繋いで水槽に水を入れていきましょう。

 

水を入れる際は、砂が舞い上がってしまわないように、板を置いてその上に水を注いだりコップを使ったりするなどの工夫が必要です。

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 (先に水草を植えたり流木を置き、レイアウトを決めてから水を入れてもよいです)

 

ある程度水を入れたら、カルキ抜きを入れて塩素を中和します。

まだ生き物が入っていない状態ですので、この状態では水道水を入れてから後追いでカルキ抜きを入れても問題ありません。 

 

水槽セッティング後

 砂を敷いて水を入れたら、ろ過装置と照明、ヒーターなどををセットして動かしてみましょう!

ようやく水槽のセット完了です。

 

ひとまず、我が家の水槽はこんな感じでスタートしました。

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60cm水槽に5kgのガーネットサンドを敷いています。

(この状態では砂の量が足りておらず底が見えているので、後日更に5kg追加しています)

まずは機器の試運転・・・・と。

 

ん???なんか白っぽく濁ってないか!?

 

恐らく、皆さんも水槽をセットした直後はこの写真のように水が白っぽく濁って見えると思います。

これはどの水槽でも起こりうる事象なので、安心してください。

ろ過バクテリアが定着すれば、次第に透明な水に変わっていきます。

 

水槽のセッティングが完了したら、すぐに水草や熱帯魚を入れたくなると思いますが、水槽内の水はまだ生体が住む準備が整っていない状態です。

数日間は機器が正常に動いているかと水漏れなどの不具合ないかを見極めるためにも、生体は入れずに試運転したほうがよいでしょう。

 

次は、パイロットフィッシュと水草の投入です。