まさかのパチンコ店全面禁煙! ~全国の店舗が対象に!?~

 

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禁煙

ある昼下がりの仕事中、私は自席でPCに向かい目を閉じ、腕を組んで天を仰いでいた。

 

策を練り、深い考え事をしているかのように見せかけ、実はうたた寝を試みるという高等技術を繰り出している最中、隣の席の若造から衝撃の情報が入ってきた。

 

「考え事しているところすみません。4月から、パチンコが全面禁煙になるらしいっすよ!」

 

「なに!?なんだと!?」

 

私は信じがたい言葉に目を見開き、情報の真偽を調べるべくスマホを取り出し、Google検索エンジンに「パチンコ 禁煙」を打ち込んだのであった。

 

・・・仕事中に堂々とうたた寝を試みるオッサンと、パチンコの話題を振ってくる若造。

 

大丈夫か?私の会社。

 

まさかの全面禁煙

パチンコやパチスロを楽しむひとや、どっぷり浸かって人生を狂わせているひとはもちろん、パチンコ屋に入ったことがないひとでも、「パチンコはタバコ臭い!」ということを知っているだろう。

 

大人の・・・大人の中でもちょっとだけアウトロー寄りの人間が集まるぱパチンコ店は、喫煙率もすこぶる高いわけだ。

 

私がパチンコに通いはじめたころは、おじいちゃんおばあちゃん~学生風の客はもちろん、何なら店員さんまでもがタバコを吸いながら仕事をしている有様で、ほぼ100%の喫煙率を誇っていたのである。

 

そりゃまぁタバコ臭いわな!

 

時代は変わり、喫煙率が下がっても、それでもまだアウトローの聖地であるパチンコ店の店内は喫煙者で満たされている。

 

このご時世に、未だ紙巻タバコを吸う輩もしこたまいるのだ。

 

そのパチンコ屋が全面禁煙だと!?

 

レストランや会社内が全面禁煙になるのとは訳が違う。

 

そんなことがまかり通るのかっ!!!

 

と、まぁ前置きが長くなったけど、「ホントに?」と疑いながら調べてみたところ

健康増進法の一部改正により、2020年4月1日からパチンコ店は基本的に全面禁煙になる。

 

ということだった。

 

詳しい法改正や「オリンピックだからどうこう」だの、「いよいよ本格的なパチンコ業界潰し」だの、小難しいことは置いておいて、パチンコ店内も禁煙になるのは間違いないようですな。

 

本当に吸えないの?

さきほど”基本的に”と書いたのは、店内でも「喫煙室」内ではタバコを吸うことができるからなのだ。 

 

また、全面禁煙の抜け道というか対策として、複数フロアを持つ店舗に限り、1フロアを「喫煙室」扱いとして実質「喫煙フロア」を作ってしまうという方法もあるようだが・・・

ま、これは取り締まる側のさじ加減でNGを食らうこともあるだろうから、全国どこでもできることじゃないかもしれないね。

 

尚、その「喫煙フロア」で吸うことができるのは、アイコスやグローなどの加熱式タバコのみ。

「喫煙フロア」がある店舗でも、パチンコを打ちながら紙巻きタバコを吸うことはできないわけね。

 

簡単にまとめると

一般のフロア

⇒完全禁煙

 

一般のフロアと完全に分煙した喫煙フロア

⇒加熱式タバコのみ可

 

喫煙室

⇒加熱式タバコ、および紙巻きタバコの喫煙可

 

この喫煙室にパチンコ台を設置することはできないので、紙巻きタバコを吸いながらパチンコを打つことはもうできないというわけだ。

 

 

で、どうなる禁煙パチンコ

あの煙の聖地、パチンコ店が禁煙になることにより、どんな影響がでるのだろうか!?

独断と偏見で勝手に考えてみよう。

 

まず、仕事帰りなどに喫煙するためにパチンコ店に通う層と、スーパーヘビーのスモーカーは一時的に減るのではないかと思う。

 

私もヘビースモーカー時代だったら、間違いなくパチンコ店へ行く回数が減っていただろう!

 

朝から勝負する気満々で行くのではなく、気兼ねなくタバコが吸える場所としてフラッと立ち寄るという意味では、用途をなさないのだから入店する気もなくなるというものだ。

 

次に、非喫煙のパチンコファンにとってはありがたい話なので、少しはパチンコ店に滞在する時間が増えるかもしれない。

 

私も禁煙してからというもの、めっきりパチンコ店内のタバコ臭がキライになった&隣のタバコの煙がうっとうしくて仕方ないので、それがなくなるのであれば喜んでパチンコ店に通うようになるだろう。

 

ま、私くらいのダメ人間になると、タバコ臭くても通うんだけどね!

 

そして肝心のパチンコ店は、若干客足が減ることに加え、喫煙室がない店舗は設置のための改装をしなければならないだろうから、ソコソコ痛手をこうむることになるだろう。

 

尚、私がセコセコ通うパチンコ店は5店舗くらいあるが、そのうち喫煙室を設けているのは2年前にグランドオープンした新しい1店舗のみ。

残りの4店舗は喫煙室というものが一切ない。

 

「客足が遠のくのを防ぐため、客を集めるために釘を開けたり設定状況を良くするはずだ!」なんて、希望的観測を目にすることがあるが、そんなもんはパチンコで脳が溶けた者どもの戯言にすぎん!

 

あまいあまい!

 

売上減、投資増ならば来る客から搾り取る額を増やすだけ!

それに尽きるのだ。

 

パチンコ店で味わう快楽は、タバコの快楽と同じく強烈で人をダメにしてしまう力を持っているので、一時的に足が遠のいた喫煙層の客も、いづれはこのパチンコ店に戻ってくることだろう。

 

逃れられんのだよ!私たちは!

 

まとめると

2020年4月1日より、屋内商業施設は喫煙室を除き全面禁煙になる。

パチンコ店も屋内商業施設として、この施策が適用される。

 

店舗改装ができる資金が豊富にあるパチンコ店では、喫煙フロアを設け、加熱式タバコを吸いながら遊戯できるところもあるだろうが、基本的に「吸いながらの遊戯」はできないと思ったほうがよいでしょう。

 

悲しいが、それが現実。

 

喫煙者にとっては「なんだよ!もう行かねぇわ!」

非喫煙者にとっては「過ごしやすい空間になりそうねぇ」

といった、その辺の猫でも予想できそうな当たり前の意見がたくさん出てきそうですね。

 

パチンコ店にとっては、一時的に売り上げが減るかもしれず、設備投資をしなければならないため、利益確保のために通い続ける客から搾り取ることが予想されます。

 

禁煙して9年が経った私としては、「これを機に、パチンコ店に通う連中も禁煙しちまえばいいじゃん!」という、実に他人事な想いと、「隣に座るやつが紙巻タバコを吸ううだったときの絶望感がなくなり、実に快適に過ごせそで嬉しいな!」という、実に個人的な喜びが湧いてきている次第。

 

4月以降、何店舗か回ってみますよ。ええ。

本当に全面禁煙になって喫煙している客が皆無なのか!?

非喫煙者にとって快適になったのか。

どのような方法で店内周知し、禁煙を徹底させているのか。

などを見てきて、まとめて書いてみますね。