さて、独学で挑む一陸特試験、いよいよ文系人間にとって頭を悩ます電子工学に突入していきましょう!
テキストを開いた瞬間に眩暈がすると思いますが、試験に合格を目的にするならそれほど心配する必要はありません!
分数の割り算すら忘れていた私が合格できたのですから、完全ド素人でも大丈夫です。
なにが電子だ!工学だ!!!
やっつけてやる!
頑張りましょう。
一陸特試験の無線工学とは?
一陸特試験は、法規と電子工学に分かれていますが、我々文系人間の方にとって圧倒的に取っつきにくいのが電子工学です。
ただでさえ聞いたことがない「2相PSK」だの「進行波管」だのと、読み方すらよくわからん単語が並んでいるのに、ここに”計算”問題が加わってくるわけですから、これはもう半袖短パンで雪山を登るようなものです。
やる前から無理だ~!と思ってしまうのも無理はありません。
問題数と合格ラインのおさらい
一陸特の試験問題数と合格ラインを、今一度みてみましょう。
電子工学:24問中、15問以上の正解で合格
法規:12問中、8問以上の正解で合格
無線工学は24問のうち15問以上の正解で合格ラインに達しますので、言い換えると9問まで間違えられるわけですね。
無線工学24問のうち、我らが宿敵である計算問題は毎回5問~7問程度出題されています。
ん?
あれ?
9問間違えても合格できるのに、計算問題が7問しか出題されないなら計算問題捨ててもいけるじゃん!
そう思ったアナタ、計算から逃げたい気持ちは分かります。
しかし、計算問題を捨てるな!
この無線工学24問中、毎回1問くらい超難解で前例がないような問題が出題されることが多々あるのです。
それも考慮すると、計算問題を全て捨てた場合「計算問題7+難解1で8問」解けないことになってしまうんですね。
つまり、残りの暗記で何とかなる無線工学問題を、16問中15問正解させなければならないわけです。
計算問題を適当にマークして、1問ないし2問正解できたらばもう少し余裕はできますが、それも得点できるかどうかは運次第。
何度か受けて、そのうち受かればいいや!
という方は計算問題を捨てて挑んでもそのうち受かるかもしれませんが、その度にまた法規や電子工学の暗記問題を覚えて・・・というのはかなり手間ですし、結果として苦痛の時間が長引くはずです。
いらぬ時間を使わぬよう、短期決戦で勝負をつけましょう!
例えばこんな問題なら解けるでしょ!?
難解にみえる無線工学の計算問題。
確かに訳が分からないものが大半なのですが、中には計算問題というより暗記で何とかなるものも沢山あります。
例えば
自由空間において、アンテナの相対利得が9[dB]であるとき、このアンテナの利得を絶対利得で表したときの値として最も近いものを下の番号から選べ。
1:6.85[dB]
2:13.85[dB]
3:11.15[dB]
4:15.15[dB]
5:17.85[dB]
こんな問題があったとします。
全く馴染みがない状態でこれを見ると、一体何の計算をどうやったら答えが出せるのかサッパリ分かりませんが、実はとてつもなく簡単に答えを導き出せるのです。
問題にある「相対利得」と「絶対利得」には、次のような関係があります。
絶対利得-2.15=相対利得
って、いやほんとコレだけなんです。
この問題であれば、相対利得が書かれているので、その値に2.15を加えれば答えが出ますね!
9+2.15=11.15
答えは3番です!
と、このように一見訳が分からなくても、問題に合わせた数字を覚えているだけで解ける問題は多数あるんです。
計算問題を捨てるな!
といっても、すべての計算問題を拾う必要はありません。
暗記問題の延長にあるような、ごくごく簡単な計算問題までを最初から諦めて全部捨てるのではなく、できるだけ拾って合格に近づけよう!ということなのです。
そして過去問、ひらすら過去問
先ほどの相対利得と絶対利得の問題、確かに簡単だがそれを覚えても応用できなければ意味がない・・・とお思いかもしれませんが、他でも書いた通り一陸特は過去問の使いまわしがとても多く、問われ方も似ています。
つまり、イケそうな計算問題を見つけたら、ひたすら過去を解いて暗記問題同様に記憶させていけば対応できるのです。
先ほどの例であれば、問題に表記される数値が変わったり選択肢の数値が変わったパターンや、相対利得と絶対利得が逆のパターンなどがありますが、いづれも1つの公式を暗記するだけで簡単に対応できますし、過去問を数年分解けば自然と身につきます。
過去問!
法規に続き、電子工学でもやはり過去問が大切なのです。
まとめ
眩暈がするような電子工学の計算問題ですが、これを完全に捨ててしまうと試験合格が運否天賦の賭けになってしまいます。
計算問題の中にも、暗記の延長で簡単に答えを導き出せるものがたくさんあるので、最初から諦めて全てを捨てるのではなく、イケそうなものを拾って得点につなげられるように仕上げていきましょう。
また、一陸特は過去問の使いまわしが多い試験なので、目を付けた計算問題はトコトン過去問を解きまくって覚えてしまいましょう。
計算問題のうち、4割くらいは暗記の延長で覚えられます。
他の記事で私がイケそうだと感じたものを挙げますので、そちらも参考にしてみてください!