1日2箱吸うこともあった。
人と会話するときや、楽しいときは常にタバコを咥えていた。
禁煙なんて出来ないだろうと思っていたスーパーヘビースモーカーの私も、禁煙して10周年を迎えることができました。
ん?そういやもう10年か・・・という感じで訪れた禁煙10周年。
禁煙前と何が変わったんだろう?ふとそんなことを思ったので禁煙前後で変わったことについて書いてみようと思います。
先に言っておきますが、禁煙したら良いことしかないです!
デメリットゼロ。
イライラすることが激減した
日常生活の中で、イライラすることは確実に減りました。
理不尽な客先の発言や、満員電車の中でリュク背負ってガンガンぶつかってくるヤツ・・・などに対するイライラは変わらないですが、拘束に対するイライラが劇的に減ったのです。
どういうことかというと、喫煙していたときは
「こんなくだらない会議早く終われよ!(終わったらタバコ吸いたい)」
「電車遅延!?ふざけるな!(目的に着いて一刻も早くタバコ吸いたい)」
という具合に、拘束の先にある喫煙時間を得たくて無駄にイライラしていたのです。
これ、喫煙しているときは気づかないんですけれども、禁煙してからこのイライラの原因が何だったのかわかりました。
とにかくタバコが吸いたいから拘束から逃れたい!という気持ちが根底にあって、それを阻害するものに対してとにかくイラついていたわけです。
今は喫煙に対する欲求が皆無なので、拘束時間が伸びたとしてもその原因に対して思うことがあっても無駄にイライラしません。
実に平穏無事に時間が流れていきます。ええ。
よく、「タバコ吸わないやつは会議後の一服を味わえないんだから可愛そうだよなぁ」というような意見があります(私もそう思っていました)が、あれはニコチンに脳を支配された者のアホな意見です。
タバコを吸わない人たちは、そもそも会議中にタバコを吸いたいという欲求がないから我慢をしていないのです。
喫煙者達は、勝手に我慢して勝手に開放されてそれを快楽だと勘違いしているわけですね。
この我慢→開放がなにか利益になっていればいいんですが、開放が体を壊す喫煙なわけですから何一つ良いことはありません。
禁煙したら最初からイライラしない。
だから開放も必要ない。
ということですね。
歯茎がピンク色に!
これ、期待していなかった意外な副産物。
私、喫煙していたときは歯茎が薄紫っぽく・・・なんなら濃い紫の箇所もチラホラある感じで歯茎の血色が悪かったんですよ。
もちろん10代の頃はピンク色の歯茎だったんですが、30代中頃には血色の悪い不健康な歯茎に。
見栄えが悪いもんだから、毛先の柔らかい歯ブラシで歯茎を磨いてみたり歯を磨いたあとに指でマッサージしてみたりしてみましたが効果はナシ。
薄汚いおっさんの歯茎は薄汚いままでした。
「加齢のせいだ!」
そう諦めていたのですが、それから10年経った今の私の歯茎はピンク色です!
禁煙して1年経ったくらいのときだったでしょうか。
ふと歯茎をみたときに「あれ???紫色が薄くなっていないか!?」ということに気づいたのです。
毎日念入りにみているわけではなかったので、どのタイミングで紫がピンクに変わり始めたのかはわかりませんし、色がもとに戻り始めたのが禁煙だけが原因かもわかりませんが歯茎の色は確かにピンクへと変わっていったのです!
禁煙すると血行がよくなる(もとに戻る)というので、血行が良くなって歯茎の色もピンクへと戻ってきたのだ!と思っています。
そこから歯茎の色は徐々に健康的なピンク色へと変わっていき、紫で薄汚い色はどこかに消えてしまいました。
禁煙から2年経った頃には真っピンク。
そこから8年経って加齢を重ねた今でも歯茎はピンク色で、喫煙していた頃の薄汚い色の歯茎には変色していません。
加齢のせいではなく、喫煙による血行不良が歯茎に出ていたのでしょうね。
そう、血行がよくなる
歯茎の色がピンク色に戻ったのは血行がよくなったからだと書きましたが、他にも血行がよくなったことによる変化がいくつかありました。
1つは他でも書きましたが、男性特有の朝のアレ(立ち上がる)が復活したことです。
禁煙→血行が良くなる→性的感覚が敏感になる
みたいな記事をどこかで読んだことがあったのですが、コレ本当です。
朝のアレ(立ち上がり)がなくなったのも、これまた加齢によるものだと思っていたのですが、禁煙したら見事に復活しました。
これは早めに変化が現れましたね・・・
朝、「え!?あれ?若返った!?」と驚きと喜びに包まれたのを覚えています。
最近歳のせいでどうもアレが・・・という方は、是非とも禁煙してみてください。
復活します。
尚、禁煙による性的感覚が敏感になる(もとに戻る)というのは男女問わず現れる効果だそうです。
もう1つは、体温が上がったということです。
私は子供の頃は平熱が36.5°平均だったのですが、大人になってからはずっと35.5°くらいの低温動物でした。
これが禁煙して2年ほど経ったときから平熱が36°を超えるくらいにあがってきて、今でも36.2°〜36.5°くらいが平均の値です。
体温があがると免疫力も上がって病にかかりづらくなると言いますが、自分でもびっくりするくらい風邪をひかなくなったと実感しています。
また、おっさんのくせに冷え性で足が冷たくなっていたのですが、これも解消されました・・・冬でも足ポカポカ。
禁煙したら血行がよくなる。
これがもたらす効果は絶大!です。
寝起きに苦痛がない
喫煙時はとにかく寝起きがだるくキツかった。
頭と肺が重くて息苦しい。たんも絡んで喉が痛く・・・
当たり前だと思っていた寝起きのキツさ、これも禁煙してから異常であったこということに気づきました。
なんであんなに苦しい思いをしていたのでしょうか。
毎朝、体が悲鳴をあげているのに、それが当たり前だと思わせてまたタバコを吸わせるニコチンの野郎!許すまじです。
今では寝起きの苦しみが全くなくなりました。
肺が重く感じることも皆無。実に快適です。
臭くなくなった(たぶん)
タバコを吸っている人は臭いです。
もちろん自分が喫煙者のときは気づきませんが、禁煙してからはタバコを吸う人と吸わない人を匂いでみわけられるようになりました。
口臭はもちろん、すれ違うときの香りでも喫煙者かどうかわかります。
時代はアイコスなどの加熱式タバコが主流になってきましたが、それでも喫煙者の口臭は独特なものがあります。
いやー、なんか臭いのって嫌じゃないですか。
喫煙時代はあんな悪臭を放ちながら人に近づいていたのかと思うと、申し訳ない気持ちになってしまいますね。
タバコの匂いは、ガムを噛んでも香水をつけても消えません。
それぞれガムとタバコ・香水とタバコが混じった悪臭に変わるだけで、解決しないのです。
喫煙者の皆様、自分で気づかない悪臭を放っていることをお忘れなく。
尚、私は煙草による悪臭からは開放されましたが、加齢臭については引き続き身に纏っていると思います。たぶん。
ま、それでもタバコ+加齢臭より、単独加齢臭のほうが遥かにマシだわな。
デメリットもあるんだろう?
いい事だらけの禁煙ですが、デメリットもあるのではないか?
そう思う方も多いのではないでしょうか。
かくいう私もそう思っていました。
特に喫煙所での交流ができなくなるということをデメリットに思っていたのを覚えています。
これ、確かにあると思います。
特に喫煙者が多い会社だと、喫煙所が憩いの場となり、そこで相談事やコミュニケーションが取られたりということは大いにあるはずです。
喫煙所で仕事の話をすべきではない、会議室で行うべきだ!
喫煙所でしかとれないコミュニケーションは本物ではない!
みたいなキレイ事を見かけることもありますが、実際は喫煙所での会話が何かしら影響を与えるということはよくある話です。
ここに参加できなくなってしまうのは大きなデメリットですが、喫煙しなくても参加してしまえばいいのです。
私はニコチンが入っていないマイブルーを持って、喫煙所コミュニティに参加していますが、他の非喫煙者も手ぶらでよく参加してきています。
禁煙中の数週間〜1ヶ月程度は禁煙を成し遂げるために喫煙所に近づかないほうがいいでしょうけれども、その後は喫煙所に行ったところで吸いたいとは思わないはずです。
必要であれば積極的に参加しましょう!
禁煙のデメリットにはなりません。
他は・・・なにかデメリットあるかな・・・
喫煙時は必死になって禁煙のデメリットを探し、なんとかして禁煙しない理由を作り出そうとしていましたが、禁煙してみたらデメリットないんですよね。
こんなデメリットがあるだろう!という方がいたら、是非教えてください。
まとめ
禁煙して10年が経過し、いかなるときでも「吸いたい」という気持ちが生まれなくなりました。
いや、10年どころか1年も経たずに喫煙欲は消え去ります。
・イライラすることが激減し
・健康体に戻り
・デメリットはない
ということの他に、タバコにお金をかけないということや持ち物が減ったなど、禁煙にはいいことがたくさんあります。
だがこれは、禁煙してみないとわからないことでもあります。
喫煙も禁煙も個人の自由ですが、タバコを吸わないことの素晴らしさを多くの喫煙者に実感してもらいたいものですな。
禁煙して10年。
あー、ホントにやめてよかった!