40代中盤のオッサンが転職しようと思った話 〜社内評価が謎すぎる編〜

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弊社の部長/次長のビジネスレベルはだいぶ低いのです。

中長期的な展望を1つも出せないだけでなく、ビジネスメールのレベルの低さは他を寄せ付けない力、オーラを纏っています。

 

次長Aのメール

株式会社◯◯様の ◆◆課長殿

 

部長Aのメール

株式会◯◯ ◆◆部長さんえ

 

と、こんな具合で宛先が書かれ、本文に繋がります。こんな宛先の書き方、見た瞬間取引する気が失せますよね。

肝心の本文も、「弊社で執り行う形になりますので、ご周知のほうは弊社でおこなう形でよろしかったでしょうか」というレベルの文章が右往左往する始末。

 

おい!笑い取ろうとしてわざとやってんだろ!と言いたくなるが、彼らは至って真面目にこのメールを書いているのです。

そりゃもうアレですよ。取引先に笑われますよね。ええ。

 

こんなメールを書く上層部、当然ながら部長や次長の仕事などできるはずもなく、毎日自ら現場に出てみたり必死になって車両管理簿の日付記入だけをおいかける日々を過ごしているわけなんです。

 

彼らが役職者に選定された基準は実に謎であり、それについて不平不満を口にする社員はたくさんいたけれども、私は何年も客先にでているということもあって上層部の選定基準については特に思うところもなかったんです。

ただ、社外にアホさが知れ渡るのは恥ずかしいなぁ・・・とは思っていたけどね。

 

うん。

 

だが、人がどういう基準で部長になったかはどうでもいいけれども、自分がどう評価されているかは気になる。

 

実に気になる。

 

〜収入編〜で書きましたけれども、私の年収は500万円程度。

世間一般の基準からして高いか低いかは置いておいて、この金額は社内ではかなり高額な部類で、ひとつ上の役職者と同額を頂いているのです。

賞与も社内で1番多く貰った年もあって、ずっと「それなりに評価されているんだろうな」という想いを持っていました。

同時に不満もなかったわけです。

 

不満もなかったんだけど・・・

比べてはいけないんだけど、他社の状況を聞いて自分の待遇がもうちょっとどうにかなるんじゃないかと思ってしまった私は、入社して初めて自ら給与交渉をしてみたのです。

人事部長と社長にアポイントをとって、直接交渉を持ちかけました。

200名程度の小さな会社ですからね、直接TOPとお話できたりするのが良いところですな。

 

この交渉結果、思いもよらぬ答えが。

 

私が話を持ち出した瞬間、「え!?年収そんなもんだったの?いや、もっと上でいいよ。来月から基本給◯万円UPね!引き続き頑張って!」と。

 

いやいやいやいや!

 

私は何年も社外に出ている身、お二方は私の仕事内容も成果もわからないでしょうからと資料をまとめてきたのに、それを見るまでもなく即座に給料が上がるなんて。

しかも一気に月収◯万円(地方都市の1K家賃くらい)もあがるんですよ。

 

おかしいでしょう!

 

収入があがるのは嬉しいですし、それが目的で交渉しようと考えていたので結果に文句はないはずですが、即答っておかしくないですか。

いつから月収◯万円UPが妥当だったのか、そもそも評価基準がどこにあって誰がどう判断していたのか。

いやもうこれは私だけじゃなくて他の社員達の評価は一体全体どうなっているのか・・・

 

ダメだ。

 

ずっと社外で働いていたから実感がなかったけれども、私が長年勤めてきたこの会社はなんかダメだ。

評価と金が全てではないが、どうもこの会社で働こうという気になれん。

今まであまり気にしなかったけど、利益が出なかろうが展望を1つも出さなかろうが責任を問われることがない部長/次長の存在も評価基準が皆無なのと一緒だ!

結果を出さなくても利益が激減してもお咎めなし。責任なんてどこにもなし。

 

そして、よくわからんけど給与交渉したら即答で月収が◯万円月収があがる。

 

なんだこりゃ!?

 

・・・

 

8年前くらいだったかな。

評価基準があやふやすぎることがどうも気に入らなくて、職級と基準について草案を作って社長に渡し、「整備する」という答えをもらったけど、そういやアレも各部長の手に渡ったあとグダグダになって立ち消えていたな。

なんかこう・・

 

ダメだ。

 

フッと会社が嫌いになったとき、弊社を去っていった後輩たちのことを思い出しました。

 

部長/次長に不満をもち、とにかく会社のやり方が嫌だと口にする後輩たちに、私は「そんな奴らが仕切る会社にしか就職できなかったのは自分のせいだろ!自分の積み重ねを恨め!全ては自分の選択の結果だ」なーんてカッコつけた言葉を吐いていました。

 

そう、このおかしな会社を選んだのは自分なんだ。

誰が悪いわけでもなく、自分の選択が間違えていたんだな。きっと。

 

転職しよう

 

月収が大幅に上がったこの日、私は長年勤めたこの会社を去ることにしました。

いいとしこいて、いまさら絶望感をもったんです。月収が大幅にあがったのに。