宅建試験合格を目指すことにしたけれども、果たしてどれくらい勉強したら合格できるのだろうか?
そして気になる難易度はどれくらいの位置なのでしょうか。
今回は宅建試験と、よく比較される他の国家資格を合格に必要な勉強時間を基に独断で偏差値にしてみました。
他の試験同様、持っている知識や就いている職業などで必要な勉強時間も難易度も変わってくることを前提に参考基準としてご覧ください。
メジャーな資格と比較
宅建士とよく比較される資格について、合格に必要な勉強時間と合格率を並べてみました。
本来、分野や受験資格が異なる資格難易度を並べるのはナンセンスではありますが・・・先にも書いた通り目安としてご覧ください。
「何か勉強して、せっかくだから資格を取って履歴書を埋めたいな!」という動機で司法書士や税理士を目指すのは無謀かつ挫折の可能性が極めて高く、そういった動機であればFPや簿記の3級を目指したほうがよさそうだという程度の目安とお考えください。
宅建試験は、難関と言われる国家資格ほど敷居が高くなく、かといって簡単に合格できるようなものではない絶妙な位置にいます。
気合を入れて勉強すれば半年〜1年で合格に手が届き、頑張った証明にもなるちょうど良い資格ですね。
司法書士・税理士
必要勉強時間:2500〜3000時間
司法試験に並び、コレさえ取得したら人生逆転!
それだけに生半可な気持ちで合格できるような試験ではありません。
モンハンの総プレイ時間が3000時間突破!とはわけが違います。
就職浪人のような状況でひたすら勉強を続けるか、社会人ならば仕事を辞めて勉強に専念して合格を目指す方もたくさんいます。
私の従姉妹も税理士事務所を開いていますが、社会人として10年勤めた後に夜間専門学校に通いながら2年→退職して1年専門学校に通い全科目合格していました。
誰もが知っている一流大学法学部卒の才女でもそれだけの努力が必要だったということです。
昔、「儲かりそうだから受けてみようかな・・・」という安い気持ちが一瞬浮かびましたが従姉妹の話を聞いてすぐ諦めました。
この両資格は人生一発逆転系の資格などと言われたりもしますが、資格を取得しても著しく偏屈だったりコミュニケーション能力が皆無だったりすると当然食っていけません。
そりゃまぁそうですよね・・・
中小企業診断士・社会保険労務士
必要勉強時間:1000時間
一部の秀才を除き、この両資格がサラリーマンをやりながら目指せる資格の中では最高峰ではないでしょうか。
1日2〜3時間の勉強時間を捻出し、1年〜2年かけて資格取得できるかどうかといったラインのものです。
中小企業診断士、社会保険労務士ともに独立せずに企業に勤めながら知識を活かせるというのもサラリーマンをやりながらというのと相性がいいところです。
私は宅建に合格できたならば、この社会保険労務士に挑戦しようと思っています。
・社労士資格の範囲を知識として身につけたい
・60歳を超えたら社会保険労務士として貢献したい
・先生と呼ばれたい!
この3つが挑戦の動機です。
行政書士
必要勉強時間:600時間
なぜか宅建と並べて比較されたり、「どちらの資格を取るほうがいいでしょうか」といった質問をWebで見かけることがあります。
試験範囲も合格後の展望も異なりますが、合格までに必要な勉強時間が近いことと、法律の入門的資格といういうことで比較されるのかもしれませんね。
会社の利益になる行政書士の仕事をすることは行政書士会の規則に違反することになるため、行政書士をやりながらサラリーマンを続けるということが基本的にできません。
行政書士として登録せずに、知識だけを活かすのであれば問題ないですが、それでは資格取得した意味が薄れてしまうので悩ましいところです。
やはり行政書士は独立前提の資格です。
行政書士1本で独立して成功する方や、宅建士や税理士などとのダブルライセンスで独立する方もいます。
行政書士資格をどう活かすかは本人次第ですが、「なんとなく目指してみよう」とか「サラリーマンとしてのキャリアアップで勉強する」という類の資格ではないですね。
宅地建物取引士
必要勉強時間:400時間
我らが宅地建物取引士、上記までの資格に比べると少なめの勉強時間で合格が狙えます。
不動産屋さんの資格!というイメージが強いですが、私のように不動産業界とは全く無縁の人間も多数受験します。
法律の入門的資格、権利関係の勉強もするので契約ごとにも役立ちます。
私は宅建の試験範囲である民法が比較的好きであることと、三流大学法学部卒くらいの法律知識証明になるという言葉に惹かれて(この言葉に惹かれるのもどうかと思うけど)資格取得を目指すことにしました。
難易度はあらゆる資格の中の上といったところでしょうか。
人生の楽しみ全てを捨てるほどの覚悟も必要なく、働きながら十分合格が目指せるレベルです。
独学でも合格に到達できるでしょうし、私も一旦は独学で挑戦しようと思いましたが、時間短縮のため通信教育を使って挑戦することにしました。
FP・簿記
必要勉強時間:50〜800時間(級による)
汎用性が極めて高い資格。特に簿記はあらゆる分野の企業でその知識が活かせます。
両方ともお金に関わる知識が必要ですが、FPは主に個人に関する内容で簿記は主に企業に関わる内容で、この2つの資格の試験範囲は全くの別分野です。
それぞれ3級から挑戦するのであれば、ちょっとしたスキマ時間の積み重ねで合格するだけの知識を身につけることができるでしょう。
私は、まず資格をとろう!と思い立ったときに「FPと簿記のどちらに挑戦しよう」か迷った挙げ句、両方目指してFPしか取得できませんでした。
職種にもよりますが、サラリーマンとしては簿記のほうが有益な知識なので簿記を優先させておけばよかったかなぁ・・・なんて思います。
いづれ時間ができたとき、もしくは社労士を諦めたときに簿記の勉強をしようと考えています。
金の流れは重要だ!
まとめ
宅建と比較されやすい資格、一概に難易度を比較すること難しいのですが、目安として並べてみました。
宅建難易度は偏差値でいうところの57くらい。サラリーマンをやりながら目指すにはちょうど良い資格です。
受験目的は皆さんそれぞれでしょうけれども、年に1回の試験に向けてがんばりましょう!
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合格のために400時間程度必要だと言われる宅建試験ですが、通信教育を利用することで勉強時間はもっと短縮できます。
・法改正対応を自分で調べる必要がなく、サポートしてくれる
・不明点を質問できる
・Web講義〜問題集がとにかく便利
・どこが試験で問われるか、情報が蓄積されている
私は独学用にテキストを1冊買いました。
今どきのテキストはかなり出来が良く、時間があれば独学でも十分だと思いますが通信教育であればもっと楽に合格できることでしょう。