禁煙は3日目、そして3ヶ月目が辛い!
って、そんなことを聞いたことがあったような、ないような。
初日からユラユラ揺らいでいた禁煙の決意、これが2日目に入ったところで辛さがあからさまに倍増してきたのを感じたのだ。
吸いたい・・・タバコ以外は何もいらん。とにかく吸いたい吸いたい!
タバコを吸いたい!
うーむ、これは困りましたよ。
想像していた以上に辛いんだ。これがまた。
タバコを吸いたい気持ちが初日より強くなったうえに、体が怠くて仕方ないんだよね。
頭もぼーっとするし、やる気も出ない。
タバコさえ吸えば全て元通りになると思うんだが・・・「禁煙する」と決めたからには意地でもやり遂げるんだ。
それが漢、漢ってもんだろ!
フッ!漢ってやつは簡単に生きられない生き物だぜ・・・
と、全国506万人くらいの年頃の娘のうち、2人くらいが惚れてくれそうなカッコいいセリフを吐いて、禁煙成功の作戦を練ったのであった。
まず・・・寝起き・風呂上り・食事後・TVを見ながらと、私あらゆるタイミングでタバコを手にしていたため、その行動をする度に体(なのか脳なのか)がタバコを要求してくる。
この、タバコに繋がる行動をできるだけ減らすことができないもんかと考えた。
まず寝起き・・・は止められないわな。
寝起きを止める=永遠の睡眠だから寝起きは止められない。
風呂も止められない。
せっかく506万人のうち、2人が惚れてくれたのに風呂に入らなかったら嫌われちゃう!
何より私はしずかちゃんより風呂が好きなのだ。
止められない。
食事もTVも・・・
なんだよ!タバコに繋がる行動、全然止められないじゃん!
そう思いながらコーヒーを一口飲んで気が付いた。
これだ!
コーヒー
多くの喫煙者が同感してくれると思うが、タバコとコーヒーっつうのは最高の組み合わせなんだ。
コーヒーを飲めばタバコが吸ってくれと囁き、タバコを吸えばコーヒーが近寄ってくる。
ニコチンとカフェインの相性がいいのか煙と香りの相性がいいのかわからないが、イチゴと練乳、上品なマダムと午後の紅茶、トムとジェリーくらい相性がいいのだ。
止めよう!
コーヒー飲むの止めよう!
こんなものを飲んだら、その度にタバコを吸いたくなるのは間違いない。
それに、幸いにもコーヒーを飲まなくても生きてはいける。
コーヒーを飲むのを止めよう!
ということで、タバコの相棒であるコーヒーも止めることにしたのであった。
他は残念ながらタバコを吸うきっかけになる行動で止められるものは無かったので、それ以外は普通に生きてゆくことにした。
なんだよ、1つだけかよ!
という具合で、タバコきっかけを減らすことにより、タバコ吸いたい欲を抑えるという画期的な作戦は、ほぼ企画倒れ企画として終わったのであった。
タバコを吸うきっかけ行動、これを1つだけ排除したが吸いたい気持ちは全く抑えられない。
口さみしい。
手もさみしい。
どこかで「氷を食べると少し落ち着く」なんて見かけた記憶があったもんで、なんとか気を紛らわせようと氷をガリガリ食べたが効果はない。
3個食べてもハチミツをかけて食べても効果なし。
たぶん、俺の体はどうしてもニコチンが欲しいんだ。
抑えられない。この気持ち!
と、T-BOLANの歌詞に出てきそうなほど、抑えきれない気持ちをそれでも無理やり抑えるべく、タバコを吸わず少量だけニコチンを補充することにした。
使ったのは「ニコレット」という禁煙グッズ(最近CM見ないけど、今でも売ってんのかな?)
これはガムのようなものに少量のニコチンが含まれていて、これを噛めばタバコを吸わずにニコチンを摂取できるのである。
ニコチンの害は防げないが、煙の害を防ぐことはできる。
タバコに火をつけて煙を吸うわけでもないので、多少は喫煙から離れることもできるのだ!
早速、薬局でニコレットを買ってきて噛んでみた。
メジャーリーガーのようにガムを噛み、唾液を飲み込まないように吐き出す。
メジャーリーグの4番バッターのようにガムを噛み、唾液は飲み込まないように吐き出す。
ひたすらこれを繰り返すことによって、少しだけ喫煙欲求が抑えられてイライラが解消されたような気がした。
辛い2日目と3日目は、このニコレットのおかげで何とか乗り切ることができたのだ。
頭の中がタバコでいっぱいになっていたが、「辛い3日目を超えたんだから、もう何とかなるんじゃないかな!」
うん!禁煙できそうな気がするよ!
私は4日目以降に訪れる更なる苦しみを知らず、もう禁煙が成功したかのような気になっていた。